2010年1月4日月曜日

buildrootを使ってみよう その2

 

buildrootを使ってみよう その1の続きです。

buildrootをmakeした結果、outputディレクトリの下に、
開発環境やファイルシステム等が生成されていました。

buildroot/output/staging/usr/bin –> gcc等
buildroot/output/staging/usr/lib –> libc.so等
buildroot/output/target –> ファイルシステム
buildroot/output/images –> イメージ化済のファイルシステム(ext2等)

buildroot-2009.11ではこんな感じです。
# versionによっては異なることもあるようです

今回はARM用にmakeしてみたので、
arm-linux-XXXっていうファイルがたくさんできました。

 

さて、肝心の動作確認です。
Target用の実行ファイルを作成し、qemuを使って実行してみます。

実行ファイルは、おなじみhello.cです。
makeは今回作成したarm-linux-gccです。
libraryも含めるように-staticを付けてmakeしました。

 

ドキドキしながら動作させてみると、サクっと動いちゃいました。

qemu-kekka

こーんな感じです。

上から、
1.fileの内容を確認
2.x86上で普通に実行
3.qemu上で実行

rootで実行してるのは、色を付けたかっただけです。

# あー・・・へいよーぐっつすっすはスルーしてください
# 先日みたニコニコ動画のとある動画の影響デス

 

これで、実機でも動くことを確認できたら、文句なしですね!

実はお仕事で使ってるのがARMなので、
隙を見てコッソリ動かしてみようかと思ってます。

ファイルシステムの方は・・・流石にコッソリFlashに焼くとかは無理だなぁ(汗)
今度やすーいボードを買うことも検討してみよう。

 

ところで、qemuのインストール方法ですが、
openSUSEならYaST2のSoftware Managementで、
”qemu”を検索して、出てきたのをインストールするだけです。

yast2-qemu

引っかかるのが一個だけなので何も悩む必要ないですね。

zypper install qemu でもきっと大丈夫だと思います。
# 私は試してません

他のディストロでも、apt-getやらyumやらで簡単にインストールできるはずです。

インストールするとqemu-XXXっていう実行ファイルがたくさん使えるようになるので、
アーキテクチャに合わせて使ってみてください。

2010年1月3日日曜日

buildrootを使ってみよう その1

 

buildrootというのは、様々なTargetの開発環境やルートファイルシステムを、
kernelのmenuconfigと同じTUIで作成できるTool(?)です。

ファイルの集合体って言った方がいいのかもしれないですね。
使用するライブラリがuClibcなので、組み込み向けです。

buildroot_top

menuはこんな画面です。

試しにTargetとしてARMを選択してみると、

buildroot_arm

いっぱい出てきました。

こりゃ便利。
いちいち開発環境整えるだけでも大変ですからねぇ・・・。

Targetの選択と、Toolchainの選択と、Packageの選択をして、
makeをすれば簡単にできあがり!

の予定です。

 

実はmakeしながらブログ書いてます(汗)
kernelもそうですが、最初の一回目のbuildはすっごい時間かかるので、
動作確認はまた今度かな。

評価ボード等、実機で動かせるものは持っていないので、
QEMUを使ってみようと思ってます。

QEMUを使えば、クロスコンパイルして作成した実行ファイルを、
ホストコンピュータ上で実行できます(できるはずです)

ファイルシステムは無駄になっちゃうけど・・・・。

 

 

buildrootを使ってみよう その2に続く。

2010年1月2日土曜日

openSUSEでVMwareの共有ディレクトリが使えない?

 

明けましておめでとうございます。

色々あって、うちのノートPCのOSがWindows7になっちゃいました。

デュアルブートも考えましたが、いちいち切り替えるのが面倒なことと、
なにより、Windows7の方が動作が軽い orz

もちろん、グラフィカルな部分を抑えまくることでLinuxの方が軽快になるのでしょうけど、
やっぱり長い時間使っていると見た目も気になるのです。

ということで、年明け早々にopenSUSEのVMimageを作ってました。

 

使用したToolはVMware Player 3.0.0です。
ゲストOSはopenSUSE 11.2で、今回はデスクトップ無しです。

・・・一応GNOMEの環境いれたのでstartxで起動しちゃいますが、
runlevelは3で起動するようにしてます。

開発やサーバ用途の場合、デスクトップなんてあんまし必要ないですしね。
X上で端末立ち上げてCUIってのもむなしいですから。

openSUSE login

仕上がりはこんな感じ。

 

さて、ずいぶんと寄り道しましたが、本題です。

VMwareには、ゲストOSとホストOSで共有するディレクトリを、
vmware-toolsを通して簡単に作成できます。

恐らくは、VMware使う人なら大概は使ってる機能だとおもいます。

普通は、「VM(V)」→「設定」で仮想マシン設定を開いて、
「オプション」タブの「共有フォルダ」を「有効化」することで、
なんの苦労もせずに使えるようになります。

んでもなぜか、openSUSEの場合は使えない・・・というより、
hgfsが無い!のです。

vmware-hgfsclientを見ても使えるようになってそうだし、
おっかしーなぁ?と思って手動でmountしたら出来ちゃいましたw

どーやら、vmware-toolsをインストール時に/etc/fstabの追記や、
/mnt/hgfsを作成してくれないようでして、自分で追記してあげれば、
問題なく使えるようになります。

 

ということで、修正内容。

1./mnt/hgfsをmkdirで作成
2./etc/fstabに.host:/ /mnt/hgfs vmhgfs defaults,ttl=5 0 0を追記

以上!

hgfsの部分は、fstabの内容とあってさえいれば、好きなものに変えてOKです。
今回は、デフォルトで作成されるはずのhgfsを使用してます。